実りを問うな

育児、本、漫画、絵の日々備忘録

クリスマスのしごと

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「クリスマス」がやんわりすき。
でも、こどもの頃は家族でクリスマスを祝ったりした覚えがない。
クリスマスプレゼントも小学校1年生の時にもらったっきり。
正直言うと、誕生日もあまりものをもらったり祝ってもらったりが
そこまでない。
兄弟が4人いたし、経済的に豊かではなかった。
ただ、悪いとか悪すぎるということでもなくて
それが当時の田舎の普通だったと思う。

 

料理が得意な母が、クリスマスにラザニアや鶏のグリルなどを作ってくれていた。毎年ではなかったけれど。

NHKの教育ではクリスマスにヨーロッパのクリスマス教育番組が放送され、それを見るのが好きだった。「さむがりやサンタ」のアニメーションとか、映画の「クリスマスキャロル」とか。
そのようなものをみると、クリスマススピリットというのは、寒く厳しいときにぬくもりを分け合うものだと感じたし、今もそうだと思っている。

今年も我が家にクリスマスがくる。
夏とは違い、日が暮れてしまった18時前の保育園。
迎えに行くと次男は保育園のイルミネーションやツリーをみて
「じんぐるべーはやくこないかな」とか
「あれはサンタさん!ぴかぴかしている」と教えてくれる。
昨年は「サンタクロース」を理解していなかったように思う。枕元におもちゃをみつけて喜んでいたけど、訳が分からなかった感じだった。クリスマスがどんなものなのかもわからない…というか、わかっていたのに顔にも言葉にもでなかったのだろうか。

最近今年初めの自分のブログを読み直した。
2月に書いたもの。

「ヘレンケラーとサリバン先生」という記事https://minojicca.hatenablog.com/entry/2023/02/17/214402


あまりまだ次男と「会話」ができなかったときのもの。
この頃から成長したなと思う。
私との対話が増えたのもあるのだろうか。
私がもっと早く近い職場や時間の余裕をもっていたら…。
今となってはよくわからない。
過ぎてしまったことはどうにもできないから。

 

先日夫が夜中まで別室で仕事をしていたので
子ども達と私だけで川の字に敷いたおふとんに入り
いざ寝ようとしていたら
こそこそ声で小学校高学年の長男が
「今年はクリスマスのサンタさんへのクッキーつくろうね」といった。
長男が幼児期には、クリスマスイブに一緒に作って、牛乳と一緒にテーブルに置いていた。
次男が生まれてしばらくして作らなくなっていた。
長男は、すでに「現代の日本でサンタさんがどういうものか」を概ね理解している。
今回の提案は、もちろん自分が楽しいことをしたいというのもあるのだろうけれど、
最近やっとクリスマスの概念を理解しつつある弟の為でもあるのだ。

 

幼い長男が、朝になって量が減ったマグカップの牛乳や、クッキー皿をみて
「すごい!!食べていってくれた!」と喜んでいたのを思い出す。あの感じを弟に味合わせたいのか。

そうだね、みんなで作ろうねと返事をした。


次男の頭を右腕にのせて腕枕して、太ももで足を挟んで抱きしめて、
次男を挟んだ向こう側にいる長男に、右手を伸ばして頭を撫でた。

 

世界は色んな厳しい状況がある。国内も。
どうかできるだけ多くの人が優しい気持ちになり、弱っている人に、子どもたちに少しでも優しい日でありますように。