実りを問うな

育児、本、漫画、絵の日々備忘録

夕の愉しみ

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会社が変わって半月ほどたった。
まだ慣れないけれど、いい大人なので
そこまで気を張ることもなくぼちぼちやっている。
現在は研修でいろんな人と話す。
疲れる日もあるけど
人の話を聞くのは好きなので
楽しく過ごせてると思う。

つい先日まで毎日、大喜利を迫られ
イデアをとっかえひっかえこねくり回して
勝っただの負けただの
仕事していたのだけど
ゆっくり知って熟考した後で
しっかり根回しをするタイプの仕事が
中年になるとよいのかもしれない。
年の功もでてくるし、
まったく違う業界なのだけど、
仕事や子育てや地域社会への参加の経験など、
今まで培ったものは無駄ではないのだと思えることが多く
本当にいいタイミングで転職できたと思う。

かといって、
知らないことを知るのが好きだし
自分が人間としてまだまだだと
打ちのめされる経験をこの年齢でできるのも
うれしい。

本当にダメなところあるけど
まだまだちょっとずつでもよくなれる。
10年後はどうなっているのだろうか。


転職して一番よいと思っているのは「夕方」を獲得できたこと。
前職は職場が遠く、帰宅が遅かった。

帰宅する頃にはもう夜だった。

帰宅時間に、近所のこども、小学生や中学生、
高校生が家路につくところをみる。
お年寄りが、まだ明るいから道で立ち話をしている。
その中、日が少しずつ傾いていくあの感じ
疲れた顔して夕飯の買い物に急ぐ人の中を
自分も帰るのだ。

海があるほうから暗くなっていく
山が赤くなってだんだん森に鳥が帰っていく感じ
夕方だぁ~~~~と思いながら帰る。
それだけで本当に幸せ。

高校生のころ、太陽が毎日上がるのをみて
暮れるのを見送れるだけで
幸せなんじゃないかと思っていた。
こんなに美しいものを毎日みれるの
本当に幸せだなと。
あの頃と、根本的な根っこのところは
あんまり変わっていないのだなと自覚した。

太陽がのぼり、暮れる。
それをたっぷり味わいながら
4月はのんびり過ごしていこうと思う。