実りを問うな

育児、本、漫画、絵の日々備忘録

詫び状などいらない

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今年、父と娘の話を書こうと思っていたので
関連書籍を読まなきゃと思ったのだけど
そんなに読めなかった。
結局漫画もかけなかったし、文フリも出れなかった。
本も全然関係ない本の方が読んだ気がするし
なんなら本自体もそんなに読んでないな(笑)

 

読んだ本で思い出深いのが向田邦子の『父の詫び状』だった。いわずと知れた超有名なエッセイ集。25年ぶりくらいに読んだ。
中学生の時、教科書に掲載されている表題作の数ページをはじめて読んだ時、自分の父親がちびまる子ちゃんのび太のお父さんみたいに優しくなく、なんならちょっと普通ではないのでは?と薄々感じ始めていたこともあり、ここにも嫌な父親がいた!と嬉しく思った。
小心者のくせに威張り散らし大声で怒鳴る私の父。家族の中に序列をつけて、頂点として振る舞うが、それに自分も苦しんでいた。

 

向田邦子のエッセイは、父親という人間の悲しみと滑稽さを冷静に目で追いながらも、ユーモアを交じえてあたたかく描き出している。向田邦子の、人間に向けた眼差しに感動してしまう。現代よりも死が簡単に日常にあり、そういった冷たい感覚にも触れることができたし、中年になり、父を亡くした後に読むこの本は味わい深くってしみじみ沁みるものだった。

中学生の時は、うちの他にも「クソ親父」がいるんだと安堵しただけで、他に何も感じなかったのに。

 

父親のことをどうにか描きたいと去年思ったのだけど

突き詰めると「父や夫、男を敬え」という風潮、家父長制への文句というか、批判というか、そういうことを描きたいと思っているのかな~。私は。

あと「ケア」関連の本も何冊か読んだけど、まだうまく考えがまとまっていなくて
なんかこうふわふわしてる。
絵をかいたりお話を考えているうちに明確になるかも??


今日ひとつ短編のプロットを書いた。小学生の女の子のお話。合間をみてネームをきって漫画を描こうかなと思う。

「台所」がテーマの短編。
「台所に立って」というタイトルで何作か描けたら本にしたい。来年はイベントでたい!でも文フリでよいのかな?コミティアってなんかハードル高そうなんだよな…アマチュア感がある方がすきだし、詩集やエッセイを買いたいから文フリでよいかな?

本ができる目星がついてから悩まなきゃね

 

イラストは使い回し。燃える女の図